10月の誕生石、オパール。
その虹色に輝く神秘的な美しさには、様々な伝説があります。
K18 オパール ネックレス
アラブのベドウィン族は、
オパールは「稲妻と共に空から落ちてきた」と考えていたそうです。
だからでしょうか、アラブでは、
オパールを身に着けていると雷から身を守ることができる
と言う言い伝えもあるそうです。
またオパールの原産地、オーストラリアのアボリジニには、
オパールは「虹が地上に落ちてきたときに出来たのだ」
という伝説があります。
稲妻や虹は、あの様々な色に輝くオパールの特徴から来ているのでしょう。
古くは聖なる宝石とされ、
ローマでは「キューピッドストーン(天使の石)」と呼ばれていたそうです。
シェイクスピアは、作品「十二夜」の中で、
オパールを「この不思議な石は、宝石の女王である」と記しています。
K18 オパール・ダイア リング
オパール 0.75ct ダイア0.02ct
しかし、オパールには、少しかわいそうな歴史もあります。
オパールは硬度が5~6.5と比較的もろい宝石です。
そのため、宝石職人たちは、扱いに苦労しました。
指輪にはめ込む際に、欠けたり、割れたりしたようです。
そのためダメになってしまうこともあり、職人泣かせの宝石でもあったようです。
そのことから厄介なもの、運が悪いもの、不吉なものとされてしまったようです。
さらに、スコットランドを代表する作家ウォルター・スコットが、
オパールを持っていた女性の主人公が不幸な死に方をしてしまうという小説、
「アン オブ ガイアスタイン」という小説を書いています。
そのため、当時のヨーロッパの多くの女性たちから、
不幸をもたらす宝石だとされてしまいました。
しかし、イギリスのヴィクトリア女王は、オパールをとても愛し、常に身に着け、
夫君のアルバート公はご自身でオパールジュエリーのデザインもされたそうです。。
さらに、5人の王女の結婚祝いに、すばらしいオパールを贈ったそうです。
これらのことから、オパールの価値は高まり、
しだいにオパールに対する悪い迷信も薄くなり、
その人気は復活したそうです。
さて、私事ですが、子どもの頃、私は宝石の中で一番オパールが好きでした。
紀元75年にローマの学者プリニウスは、オパールの遊色効果を見て、
ルビーのレッド、
エメラルドのグリーン、
トパーズのイエロー、
サファイアのブルー、
アメシストのパープルを包括していると驚いたと言います。
私は、もっと単純で、
子供心に、いろんな色があるのがとてもきれいで、
一個の宝石でいろいろ楽しめて、お得?じゃないかなどと考えていました。
10月の誕生石なので、10月生まれの人がうらやましく、
「あ~~~、私も10月に生まれたかった」と、埒も明かないことを考えていました。
神秘的な魅力にあふれるオパール、いかがでしょうか。
ぜひご覧になって下さい。
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