10月になりました。
台風は困りものですが、ようやく過ごしやすい季節になりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
10月の誕生石には、大きくトルマリンとオパールがあります。
今回はトルマリンについてお話させてください。
トルマリンの語源は、スリランカの言語のシンハラ語の「トルマリ」から来ています。
「色の混じった」「混在色の石」の意味があるそうです。
和名は「電気石」。
トルマリンはとても不思議な性質があります。
その結晶を加熱したりすると電気を帯びる、
その性質から名付けられました。
といっても、発生する電気はごく微量、
通常、人の体を流れる微弱電流と同じくらいといわれています。
昔、スリランカ(当時はセイロン)から、アムステルダムの宝石商に、トルマリンの結晶が届きました。
ある天気の良い日、日なたにおいてあったトルマリンが、
磁石のように周囲の灰やほこりを吸いつけているのに気が付いたそうです。
トルマリンが、太陽の熱によって温められ、帯電したのです。
宝石商は、トルマリンを「アッシェントレッカー」と名付けて、
刻みたばこの灰を集めるのに使っていたそうです。
その後、1680年、ノーベル物理学賞を受けたピエール・キュリー博士(妻はマリー・キュリー)によって、
トルマリンは、圧力や熱を加えると電気を発生させるということが証明されました。
モース硬度は、7~7.5.
同じの硬度の宝石には、ガーネットなどがあります。
宝石言葉は、「希望・潔白・寛大・忍耐」などです。
トルマリンの最大の魅力は、そのカラーバリエーションの多さです。
無い色はないといわれるほどです。
多彩なカラーの魅力は、次回お話させてください。
トルマリンをはじめ、様々なジュエリーを取り揃えております。
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