前に、古代エジプトでペリドットは大切な石とされてきたと書きましたが、
エジプトは、ペリドットの産地でもありました。
紀元前1500年ごろに採掘された記録が残っているそうです。
エジプトには「太陽神ラー」の神話があります。
暗闇の中でもほんのわずかな光でも輝くペリドットは、
太陽神ラーの黄金の光を受け継ぐものと考えられ、
様々な厄災から身を守ってくれる護符とされ、大切にされてきました。
(このペリドットの輝きから、採掘は夜に行われていたともいわれています。)
ドイツの世界遺産「ケルン大聖堂」、
こちらに「東方三博士の『黄金の棺』」があります。
200カラット以上あるペリドットが、この黄金の棺を飾っています。
ヨーロッパでは、中世の十字軍が持ち帰り、
その後、多くの人たちを魅了したといいます。
ケルン大聖堂のように教会の装飾に使われたり、
様々な国々の王冠などにも用いられました。
オスマン・トルコの王朝でもペリドットは愛され、
トルコ・イスタンブールのトプカピ宮殿には、当時のコレクションが残されているそうです。
古くから、いろいろな国々で、多くの人たちから愛されるペリドットです。
どうぞ一度手に取ってみてください。
ご来店お待ち申し上げております。