2月の誕生石 アメシスト Chap.2

宝石には様々なカラーバリエーションがあります。

ルビーの赤い色、アレキサンドライトの黄色、サファイアの青、真珠の白など。

2月の誕生石のアメシストは紫ですが、

この紫、パープルカラーを持つ宝石はそう多くはありません。

特に色が濃く、美しい紫の宝石となると、2月の誕生石のアメシストといえます。

アメシストは、数少ない透明度の高いパープルカラーを持つ、美しい色彩を誇る宝石です。

 

さて、この紫、昔から高貴な色とされてきました。

なぜなんだろうと調べてみると、その由来は奈良時代にさかのぼるようです。

603年、聖徳太子が定めた日本最初の官位制度「冠位十二階」の制度において、

「紫」が最上位の位階を示す色であったことに由来があるようです。

この官位十二階の制度は中国の制度をもとに作られています。

中国でも、紫は高貴な色とされています。

中国は、ギリシャ・ローマの影響を受けたようです。

ローマ帝国時代、紫は高貴な身分の人達だけが身に着けられる色であり、

ローマ皇帝は、自分以外の者が身に着けることを禁じたともされています。

では、なぜローマでは紫が高貴な色とされていたか。

この紫、英語ではパープル「Purple」ですが、

その語源は、ラテン語の巻き貝の一種の「Purpura」に由来します。

ローマの時代、この「Purpura」の分泌物が紫の色の染料でした。

しかし、1グラムの紫の染料を手に入れるためには2000個以上もの貝を必要とされていたため、

非常に貴重な高価な染料でした。

そのため、、紫は貴重なもの、高級の代名詞になったようです。

現在でも、英語の慣用句に「born  in  the  purple」という言葉があります。

意味は、「王家(帝王の家)に生まれる」という意味です。

(ちなみに、「marry  into  the  perple」は、「玉の輿に乗る」という意味なんだそうです。)

高貴なイメージを持つ、紫の宝石、アメシスト、

凛とした美しい宝石です。

2月の誕生石 アメシストをはじめ、

様々な宝石を取り揃え、

皆様のご来店、お待ちしております。